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『感覚・感情とロボット』読後メモ1
2015年08月22日
「第1部 感覚と感情」メモ
1万円近くした古本。およそ10年前の知識と成果をまとめたものだが、買っただけの価値がありそうだ。
まだ100頁程度しか読んでいないが、その中でもどうしてもメモしておきたいことを以下に記す。
「2 20世紀から21世紀へ:その変遷 2.2 思想、哲学
この時期にDonald Schonが、経営、設計、医療の分野では、構造化された知では対応できないとして、Thinking in Action(行動しながら考える)、reflective practiceの考え方を提唱した事実も興味深い*。Schonは、80年代になり、社会が大きく変化する状況を見て、それまでの知識を構造化し、それを基礎に問題を解決する帰納-演繹の方法では対応できない問題が急激に増大してきた事実に注目してこの方法を提唱した。
*Donald A. Schon,“The Refrective Practitioner”,Basic Books,1983
・・・すなわち、それまでの方法が、周囲環境の変化が少なかったために、線形の一方向処理であったのを、フィードバックをいかに活用するかが、行動しながら考えるという思想である。実際、上で述べたように、昔の人は、地図などを見て、行き方を頭に入れてから目的地に出発した。しかし、今の人は、携帯電話を持って即飛び出していく。途中で分からないことがあれば、携帯電話で聞きながら目的地に向かう。すなわち、今は「歩きながら考える」時代である。歩きながら考えるとは、周辺環境とinteractionをしながら、その対応に必要な情報を収集して、行動することである。」
日本機械学会編『感覚・感情とロボット 人と機械のインタラクションへの挑戦』工業調査会(2008年11月10日初版第1刷)
1万円近くした古本。およそ10年前の知識と成果をまとめたものだが、買っただけの価値がありそうだ。
まだ100頁程度しか読んでいないが、その中でもどうしてもメモしておきたいことを以下に記す。
「2 20世紀から21世紀へ:その変遷 2.2 思想、哲学
この時期にDonald Schonが、経営、設計、医療の分野では、構造化された知では対応できないとして、Thinking in Action(行動しながら考える)、reflective practiceの考え方を提唱した事実も興味深い*。Schonは、80年代になり、社会が大きく変化する状況を見て、それまでの知識を構造化し、それを基礎に問題を解決する帰納-演繹の方法では対応できない問題が急激に増大してきた事実に注目してこの方法を提唱した。
*Donald A. Schon,“The Refrective Practitioner”,Basic Books,1983
・・・すなわち、それまでの方法が、周囲環境の変化が少なかったために、線形の一方向処理であったのを、フィードバックをいかに活用するかが、行動しながら考えるという思想である。実際、上で述べたように、昔の人は、地図などを見て、行き方を頭に入れてから目的地に出発した。しかし、今の人は、携帯電話を持って即飛び出していく。途中で分からないことがあれば、携帯電話で聞きながら目的地に向かう。すなわち、今は「歩きながら考える」時代である。歩きながら考えるとは、周辺環境とinteractionをしながら、その対応に必要な情報を収集して、行動することである。」
日本機械学会編『感覚・感情とロボット 人と機械のインタラクションへの挑戦』工業調査会(2008年11月10日初版第1刷)
Posted by 圭一 at
18:19
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